《基礎知識》脚痩せも美脚形成も実際に体験をした人の口コミ情報が最も参考になるブログ:2014/11/30
おいらの父親は膵臓ガンになってしまった。
もって6ヶ月とのこと…
「なんじゃそりゃ…」
はじめて聞いたとき、おいらは全然実感がなかった。
おいらは、父親が風邪をひいた姿すら一度も見たことがなく、
「からだが丈夫なだけが自慢だ」
と父親自身も常々言っていた。
そんな父親がガンだなんて…
おいらはお母さんが嫌いだけど、父親は大好きだ。
おいらが高校を卒業して
芸大の写真学科に行きたいって言ったときも、
お母さんはつぶしがきかないと言って反対していたけど、
父親はやりたいことをやるべきだ!と賛成してくれた。
おいらにとって、父親は良き理解者だったのだ。
24時間24時間と、
日ごとにやつれていく父親を見て、
「もう助かる見込みはないんだな」と悟ったとき、
おいらは父親が楽しそうなところを撮影することに決めた。
バイト先のギャラリーが
14日間個展をさせてくれると言ってくれた。
おいらは、大好きな父親の写真集をつくろうと決めた。
死んでゆく人の最期を写真に撮るなんて不謹慎だ!
…という人もいるかもしれない。
でも父親は「面白そうだな」と言ってくれた。
病室で呼吸器をつけられた父親を撮影した。
父親が営んでいたうどん屋の常連客が次々と病室に訪れて、
あまり多くを話すことはできないけれど、
やさしい表情で迎える父親を写真に撮った。
父親が亡くなって、おいらは父親の写真展を開いた。
ギャラリーに訪れた父親の常連客や弟子たちは涙を流し、
写真集をめくりながら、父親との思い出を語ってくれた。
写真はおいらと父親との共同作品になったと思う。
お母さんとの関係も少しずつよくなってきている。
おいらは父親の娘に生まれて、
本当に良かったと思う。